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中国占術と占星術の紹介

中国占術 風水編

 

1.風水ブームについて
2・中国伝統風水
3.陽宅風水(ようたくふうすい)

 

「風水」・・・大地の気功術

 

1.風水ブームについて
ここ数年、日本でも風水ブームが湧き起こり、「風水」の名称は国内でも市民権を得た感がある。しかしブームとはうらはらに、中国占術のなかでもこの占術ほど一般に誤解されている占術も少ない。
風水がブームになった途端に、次々と自称風水師が登場して風水でもなんでもないものに風水の名を本のタイトルに付けて出版してしまった為である。
書店の占いコーナーには、ところせましと「風水書」が置かれているが、私のように長く中国伝統の風水を学んできた者にとって、首をかしげざるを得ない本が氾濫しているのが実態である。
ここでは、現在日本でブームとなっている風水と区別するために、あえて中国伝統風水と呼ぶことにします。

 

 

2.中国伝統風水

風水とは、一言でいえば大地の気をうまく活用する術だといえる。
風水には大地形をみる地理風水、死者を埋葬する墓をみる陰宅風水、我々生きて生活する人間の住まいをみる陽宅風水がある。
地理風水は為政者の為の術であり、中国や韓国の都の建設はこの術にのっとっている。
日本の京都(平安京)は四神相応の地とよばれる典型的な風水の好適地で、風水によって遷都されたことがうかがえる。また、日本の東京は富士山からの龍脈(大地の気の通り道)が幾重にも集まる、たぐいまれな風水上の好適地だといわれる。
また、陰宅風水では中国明王朝の陵墓である明の十三陵が有名である、この地には明王朝の歴代皇帝が眠っている。 かって中国では金持ちの家で死者がでると、大金を払って風水師を雇い、風水の好適地(龍穴と言う)を探させた。 依頼を受けた風水師は中国全土の山を歩きまわり、依頼にかなう龍穴を探した。良い龍穴がみつかるまでに数年を 要することもまれではなかった。
しかしながら、香港に発して世界的なブームとなった風水は、我々の住む家に良い気を招き入れ悪い気を払う陽宅風水 の術である。

 

 

3.陽宅風水・・・・住まいの気功術

上にも書いたように、陽宅風水とは我々が生活する家に大地の良い気を招き入れ、悪い気をかわす技法である。その技法には大きくわけて、「巒頭」と「理気」の2つの方法がある。
巒頭とは形を見る術で、家の周囲の道路・鉄道・川・高い建物などの家に与える影響をみる。理気とは家の玄関の向き(気口と言う)や、そこに住む人の生年月日から宅盤を作成し、家の間取り等を判断する。
陽宅風水では玄関の向きや、住む人の生年月日によって宅盤が異なる為に、日本の家相のように西=金運といったような方位に固定した意味は無く、宅盤によって金運に関わる方位は異なる。
陽宅風水には、八宅派・九星派・飛星派・玄空派・奇門派・星度派等、数多くの派が存在する。ここでは最もポピュラー な八宅派の宅盤の例を下に紹介しておく。

 

 

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